「トイレでスマホ」が痔の原因に?46%リスク増の真相と今すぐできる対策とは

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なぜ「トイレでスマホ」が危険なのか?

一見、何気ない習慣です。
トイレに入ったらスマホを開いて、SNSを眺める。YouTubeを1本観る。もしくは、ちょっとした調べ物をしてから出よう。

でもそのたび、私たちは**“気づかぬうちに座りすぎている”**のです。

2025年9月に発表された研究によると、トイレでスマホを使う人は、そうでない人よりも痔になるリスクが46%も高いことが明らかになりました。
ボストンのベス・イスラエル・ディーコネス医療センターがPLOS Oneに掲載した研究で、125名を対象とした調査結果です。

彼らが注目したのは、「排便方法」ではなく「座っている時間」でした。

📊 スマホ使用者の37%がトイレに5分以上滞在
📊 非使用者はたった7%

“いきみ”以上に、“長時間座ること”こそが肛門周囲の血流を滞らせ、静脈を圧迫し、痔につながっている──そう示されたのです。


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医師の見解:「3〜5分以内にトイレを出る習慣を」

国内でも、同様の指摘は広がっています。

奈良県の土庫病院・吉川周作院長は、専門医として次のように語ります。

「長時間座ること自体が、痔核の原因になりやすい。トイレの滞在時間は3〜5分以内が理想的
「スマホ、読書、新聞などで居座るのはNG。便意がない時には行かないことが大切」

また、吉川院長は「怒責診(どせきしん)」という専門的な診察法についても言及。
これは、実際の排便時に近い姿勢で肛門内部をカメラで観察する方法で、患者が見落としがちな「内痔核」の有無を確認するのに非常に有効だといいます。

加えて、血便がある場合には大腸がんなどのリスクもあるため、内視鏡検査が必要であるという冷静な指摘もされています。


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「座ってスマホ」から「座って耐える地獄」へ──個人の体験から見える現実

こうした警告は、決して理論だけではありません。

実際に痔で手術を経験した方々の投稿には、驚くほどリアルな体験が詰まっていました。

💬 例①:「朝のトイレが毎日ホラーだった」(note投稿者)

  • 23年にわたる痔の悩み
  • 出産を機に悪化し、座るだけで激痛、出血
  • パンツが血で真っ赤になり、ボラギノールでは対処しきれず手術を決意
  • 術後は「浣腸が赤ちゃんを産むような苦しみ」「トイレが怖くて泣くほど」

「手術そのものより、その後の日常の痛みが地獄だった」と書かれており、体験者でなければ語れない切実さが伝わってきます。


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【考察①】「便利」の代償は「無自覚な時間」の積み重ね

ここで改めて問いたいのは、「なぜトイレでスマホを使ってしまうのか?」という根本です。

  • スマホは「暇つぶし」になる
  • 個室は「安心して触れる空間」になりやすい
  • SNSや動画は「時間感覚を奪う仕組み」がある

つまり、**「集中できるからこそ、時間を忘れてしまう」**というわけです。

特にTikTokやInstagramのショート動画は、「あと1本」「あと2本」で10分以上経っていることも珍しくありません。
実際、イギリスでは「トイレでのTikTokは2本までに」というユーモア交じりの医師の提案も注目を集めました。


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【考察②】「トイレ=休憩所」になっていないか?

職場や家庭でストレスを感じているとき、トイレは一種の「避難所」となりがちです。
スマホを持ち込むことで、そこで一人になれる安心感や、世界と一時的につながる感覚を得てしまう。

ですが、その時間が自分の体を静かに傷つけているかもしれないとしたら──。

“少しの余裕を得るために、あとで痛みに泣くことになる。”

そんな未来を防ぐには、「トイレは排泄の場であり、休憩所ではない」と自覚することが出発点なのかもしれません。

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今すぐできる、痔を防ぐ5つの対策

トイレでのスマホ使用をやめることが大前提ですが、それ以外にも日常で意識できる予防策があります。

① 「トイレ時間は3〜5分以内」を意識する

  • 医師も強調する重要ポイント。タイマーを使うのも有効。
  • TikTok 2本分ルール(約90秒×2)など、感覚的に覚えやすい制限がおすすめ。

② スマホを物理的に持ち込まない

  • トイレのドア前でスマホを一時置きする習慣をつける。
  • 「読み物アプリ」「SNS通知」なども通知オフにすることで“つい開いてしまう”を防止。

③ 食物繊維と水分をしっかりとる

  • 排便がスムーズになれば、いきむ時間=トイレ滞在時間が短くなる
  • 野菜、豆類、雑穀、海藻類、そして1日1.5〜2Lの水分が基本。

④ 便意を感じたらすぐ行く、ない時は無理に行かない

  • 「トイレ=休憩」ではなく、「排便が目的」であることを意識。
  • 便意がないのに行っても時間を浪費するだけです。

⑤ 座りすぎ・立ちっぱなしの仕事ならこまめに体を動かす

  • 肛門周辺の血流を悪化させないことが、痔予防に直結。
  • 1時間に1回は立ち上がる・軽いストレッチなどで改善可能。

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再発を防ぐには「慢性化の構造」を断つこと

一度痔を経験すると、「もうこりごり」と誰もが思います。
しかし、治っても再発する人が多いのがこの病気の特徴です。

その原因の多くが、

  • 以前と同じ排便習慣(長時間トイレ)
  • 同じ食生活(繊維不足)
  • 同じストレス構造(便意を我慢、デスクワーク、座りすぎ)

といった「生活習慣の反復」にあります。

逆にいえば、自分の行動を見直すことで“痔のループ”から抜け出すことができるのです。

✅ スマホ → 持ち込まない
✅ 食事 → 繊維と水分を意識
✅ トイレ時間 → タイマーで制限

どれかひとつだけでも変えてみると、腸やお尻の感覚が変わってくるはずです。


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スマホとトイレ、「ほどほどにつき合う」知恵を持とう

私たちは、スマートフォンという便利な道具と共に生きています。
それは避けられない現実です。

だからこそ大切なのは、“依存”ではなく“付き合い方”を見直すこと

たとえば、

  • スマホの通知はトイレのあとにまとめて確認する
  • 朝のトイレだけは「思考タイム」にして、スマホはオフ
  • 替わりに、深呼吸や姿勢を正す時間にしてみる

といった工夫を取り入れることで、「トイレ=休息」ではなく「排泄=リセット」の空間へと意識が変わっていきます。


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📱 補足:スマホは「便座の10倍汚い」──その手に持っているものの正体

スマホをトイレに持ち込むことの“別のリスク”も忘れてはなりません。
それは「衛生面」の問題です。

アリゾナ大学やミシガン大学の研究によれば、スマホ表面には便座の10倍以上の細菌が付着しているという報告があります。ある高校生のスマホ1台からは、約17,000の細菌遺伝子コピーが検出されたとの記録もあります。

さらに、Nature誌に掲載された精密な解析では、スマホ表面から以下のような微生物が見つかりました:

  • 細菌:882種
  • ウイルス:1,229種
  • 真菌(カビ含む):88種
  • 原虫:5種

いずれも 手や顔、粘膜への接触を通じて体内に入りうる存在です。

つまり、トイレでスマホを使うことで私たちは、

🚽 肛門付近の菌をスマホに移す → 🤲 手に再び触れる → 👄 口や顔に触れる

という“見えない菌の回遊ルート”をつくってしまっているのです。

スマホは「デジタル端末」であると同時に、「菌の乗り物」でもある。
この意識があるだけで、「なんとなくトイレに持ち込む」習慣は、きっと変わっていくはずです。

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最後に:誰もが「痔」になる可能性があるからこそ

痔は恥ずかしいものでも、特別な病気でもありません。
日本人の約半数が一度は経験すると言われています。

でも、それを“隠す”ことで、対策が遅れたり、悪化したり、再発を繰り返したりする。
「たかがスマホの5分」が、「1ヶ月の激痛」につながることもあるのです。

今回紹介した研究や医師の声、そして体験者たちの痛みの記録は、どれも「気づき」に満ちていました。

トイレは短く、スマホは外で。
痛みと向き合う前に、「習慣」を変えよう。

その小さな一歩が、未来の快適な生活を守ることにつながるはずです。


🔗 参考・出典

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