▷ この記事で伝えること
- モンゴリアンデスワームとは何か?
- 鳥取砂丘という舞台が選ばれたら何が起きるのか?
- 実在する生物学・環境学の知見とUMA伝承の接点
- 「いたらこうなる」空想科学的シミュレーションとその意味
第1章:赤い腸の怪物 ― 伝説のデスワームとは?
モンゴリアンデスワーム。
それはモンゴル・ゴビ砂漠に古くから伝わる、**毒と電撃で獲物を仕留めるとされる未確認生物(UMA)**だ。
地元では「オルゴイ・コルコイ」(腸のような虫)とも呼ばれ、その姿は赤く艶やか、まるで牛の腸が地面を這っているようなグロテスクさを持つという。
特徴は次の通り:
- 体長:50〜150cm程度
- 色:鮮やかな赤(警戒色)
- 毒液:触れた者を即死させる猛毒
- 電撃:遠距離から放電するとの伝承あり
科学者で懐疑派のBenjamin Radford氏は「物理的証拠はないが、証言が途絶えない点に注目すべき」と述べ、チェコのUMA探検家イワン・マッカール氏は「現地住民は皆、あたかも見たように語る」と報告した。
ここでは、そんなモンゴリアンデスワームが“なぜか鳥取にいたら”という想定で、その挙動・被害・生態シミュレーションを展開していく。
第2章:鳥取砂丘は“ゴビのミニチュア”である
なぜ鳥取なのか?
単なる砂場ではない。鳥取砂丘は、日本唯一の“本格的な砂漠景観”として知られている。
広さは南北2.4km、東西16kmに及び、年々移動する風紋と高低差50m以上の起伏が、ゴビ砂漠のようなスケール感を想起させる。
加えて:
- 地表温度は夏場に50℃近くに達することもある
- 地中は乾燥と湿潤の層が交互に存在し、「潜む」には適する
- 人気の少ない時間帯があり、目撃の舞台として理想
つまり「デスワーム、ここに眠る」――その舞台装置として、鳥取は十分に“それっぽい”のだ。
第3章:いたら何をする?鳥取型デスワームの行動予測
では本題に入ろう。
鳥取にデスワームがいたと仮定して、「実際に何をするのか?」を、環境・行動・人間との接触から立体的に描いていく。
■ 行動①:深夜の活動 ― 地中から出現する
ゴビ砂漠同様、気温差の大きい夕刻から深夜にかけて出現する可能性が高い。
砂丘の高台(馬の背)から少し離れた人の少ないエリア、特に風で風紋が崩れた痕跡のある場所に“揺らぎ”が見られる。
- 地中で振動を感知(足音、ドローンの低周波など)
- 「音=獲物の接近」とみなして、地表を破って出現
- 地鳴りのような低音が先行して聞こえるかも
■ 行動②:毒と電撃 ― 接近者への初動対応
UMA伝承を踏襲すると、鳥取型デスワームも「毒液」「電撃」を武器にする。
鳥取市に近い市街地との距離も考慮すると、電撃は長距離射程ではなく3〜5m程度に限定されると仮定できる。
- 接近者(観光客・研究者)が1人の場合 → 毒液による威嚇
- 複数人/大きな機材接近時 → 砂を巻き上げて放電し逃走
※毒液成分は、環境省が確認している「キノボリトカゲ科」の体液成分に近い「タンパク質分解酵素」と類似していると仮定。
■ 行動③:餌を探す ― 小動物の変化
砂丘には昆虫類、トカゲ、カニ、ウサギなどが存在する。
デスワームはそれらを食料とする可能性があり、「**ウサギの骨がまるで炭のように黒く焦げている」**などの痕跡が見つかるかもしれない。
- 夜間にドローンで熱反応追跡 → 一帯だけ高温反応あり
- 小動物の消失 → 学術調査に発展する
■ 行動④:再潜伏 ― 朝には跡形もなく消える
日の出とともに体温を下げ、地中へと戻る。
しかし翌朝、**砂の一部が“とぐろを巻いたように盛り上がっている”**形状が確認される。
これを発見した人が写真をSNSにアップし、「鳥取にUMA出現」の文字が踊る…。
第4章:考察 ― UMAは“自然と人間のあいだ”に潜む
◎ デスワームのような存在は本当にいないのか?
専門家の見解では、実在性は極めて低い。
懐疑派のRadford氏は「既知の爬虫類の誤認」「生態系に矛盾がある」「証拠不在」を指摘する。
しかし、考え方を変えてみよう。
- 「デスワーム」=生物ではなく、生態系の警告装置
- 「毒」=実際には環境変化による突然変異、化学的反応の象徴
- 「出現」=人間が自然を侵したときの“応答”としての物語
これはあくまで仮説だが、UMAとは単なる“モンスター”ではなく、**人間が自然との関係性のなかで生み出す“概念的生物”**とも言える。
◎ 鳥取という舞台のリアリティ
鳥取砂丘は、単なる観光地ではなく「生きた地形」だ。
雨で消え、風で作られる地形。そこに見えない存在の気配を重ねたとき、「デスワームがいてもおかしくない」と思える瞬間が生まれる。
- 風が唸る
- 砂がうねる
- 人影が消える
これらの自然現象のすべてが、“UMAの痕跡”になるのだ。
第5章:第一報「赤い腸が地面から出た」――想定シナリオ
▷ 午前6:12|第一通報
鳥取市の大学生が砂丘の早朝ランニング中、砂丘中央部で「赤い管状のものが蠢いていた」と通報。
動画も添付され、ネットでは「コスプレ?」「ゴム?」「新種の外来生物?」と議論が瞬時に噴出。
▷ 午前9:45|市の危機管理課が現地調査へ
- 気象庁は震動記録なしと発表
- 砂丘地帯における異常動物通報履歴もゼロ
- だが、砂に残された「とぐろ状の痕跡」が話題に
- 防災無線で軽い注意喚起(内容は濁される)
▷ 午後13:30|専門家コメントがメディアに登場
国立環境研究所・爬虫類部門の研究者がテレビに出演し、以下のように発言:
「乾燥地帯で特殊進化した未確認生物が偶発的に流入した可能性は、否定できない…」
「いやそれデスワームやん!」というツッコミがネットで拡散され、
“#鳥取ワーム”が全国トレンド入り。
第6章:行政・観光・メディアの反応と影響
▽ 行政|「生物種の同定は進行中です」と公式発表
- 大規模な封鎖ではなく、砂丘の一部立入制限
- 「自然に優しい対応」として薬剤等の使用は避ける方針
- 環境アセスメントを経て生物の影響を検討
▽ 観光業界|一部業者が“乗っかる”
- 「デスワームまんじゅう」
- 「UMAシュークリーム(赤いカスタード入り)」
- 「とぐろ型スリッパ」など、ご当地UMA化ビジネス爆誕
一方で、「危険だから鳥取行くのやめた」という反応もあり、
短期的には好奇心、長期的には管理対応がカギとなる。
▽ メディア|科学 vs 空想のはざま
- ニュース:理性的に警鐘を鳴らす内容(専門家を起用)
- SNS:実体映像がないため、「砂のうねり」や「とぐろ」の空撮がバズる
- 漫画家やイラストレーターが速攻で創作化し、ファンアートが拡散
🧠小ネタトリビア:実はTシャツまで存在しているデスワーム
実はこの“赤い腸の怪物”ことモンゴリアンデスワーム、あまりのインパクトから、世界中でTシャツのデザインモチーフにもなっている。
海外通販サイトでは「Cryptozoology(未確認動物学)」カテゴリとして扱われることも多く、
レトロポスター風のイラストや、恐竜のような鋭い牙を誇張したバージョンなど、**“UMA界のB級スター”**としてグッズ展開されているのだ。
たとえば:
- Cryptoteeology:厚手で耐久性のある“ボックスフィット”Tシャツが人気。
- Redbubble:アーティストによるユニークなデザインが多数。カジュアルからホラー系まで幅広い。
- 日本のSuzuriでも「ヘビーウェイトTシャツ」や「覆面野郎Tシャツ」としてネタ的に販売されている。
つまり、存在が確認されていないのに“着られている”という不思議な存在感を放っているわけだ。
第7章:痕跡が語るもの――UMAという“空想科学の結晶”
では、実際に「鳥取型デスワーム」が何かを残していったとしたら?
その痕跡は**“生物的”というより“物語的”**な意味を持つ可能性がある。
◆ 物理的痕跡:科学者の仮説
- 砂丘に残された“対称なとぐろ痕”は物理的にあり得ないパターン
- 植生に含まれる塩分が特定エリアだけ極端に増加
- 小動物の生息数が一時的に激減(捕食?逃避?)
これらが“生物の痕跡”か、“人為的介入”かの判断は難しい。
だからこそ、未確認動物の伝承が生まれる。
◆ 情報的痕跡:私たちの記憶に残るもの
- 目撃談は人によって内容が異なり、“共通性がありつつ、どこかズレている”
- 「誰かが嘘をついている」のではなく、「記憶が構築されている」のだ
つまりUMAの正体は、**私たち自身の観察と解釈のズレが作り出す“空白の生き物”**でもある。
第8章:まとめ ― デスワームが“いてもいなくても”、世界はおもしろい
モンゴリアンデスワームが鳥取にいたら?
砂丘は恐怖に包まれるかもしれない。
しかし、そこには同時に笑い、創造、そして思考の余地が生まれる。
空想科学は「どうせいない」で終わらせない。
“いたらこうなる”という仮定を通して、私たちは自然・科学・物語の三角地帯を遊べるのだ。
🎯まとめ(全体の要点)
- デスワームは存在こそ疑わしいが、伝承の多さは注目に値する
- 鳥取砂丘は、その風景・環境的条件からUMA出現の“舞台装置”として魅力的
- いたらどうなる?という空想科学的展開は、防災・観光・創作のあらゆる面で議論の火種になる
- 結局、“いないはずの存在”が生み出すのは、私たちの好奇心そのものである
