■ はじめに:「安くなった」はもう古い? プラン刷新の真意を読み解く
2025年9月4日、ソフトバンクはワイモバイルの新料金プラン「シンプル3」を発表しました。旧来の「シンプルS/M/L」を置き換える形で、9月25日から提供が開始されます。
ワイモバイルといえば「家族に優しい料金」「PayPay連携」「ソフトバンク品質の通信」が売り。今回のプラン改定も“もっとお得になった”という印象を受けるかもしれません。
しかし実際には、**基本料金が値上げされた上で、割引が使えるかどうかによって“お得かどうかが真逆になる”**という、非常に戦略的かつ複雑な内容になっています。
このガイドでは、専門家の分析、個人ユーザーの体験、詳細な条件をもとに「結局どんな人に向いているのか?」を明らかにしていきます。
■ 新プラン「シンプル3」は何が変わった?──5つのポイントで把握
まずは、変更点をわかりやすく整理しておきましょう。
1. 基本料金がアップ
| プラン | 旧シンプル | 新シンプル3 | 増加幅 |
|---|---|---|---|
| S | 2,365円 | 3,058円 | +693円 |
| M | 4,015円 | 4,158円 | +143円 |
| L | 5,115円 | 5,258円 | +143円 |
→ 特にSプランの値上げが大きく、「割引なし」だとコスパが悪く感じる層も。
2. データ容量が増量+くりこし対応
- S:4GB → 5GB
- M:15GB → 30GB
- L:25GB → 35GB
- 当月未使用分は翌月にくりこし可能に
→ データ使用量が多い人にとっては大きなメリット。
3. 通話オプションが刷新
- **だれとでも定額(10分→5分)**に変更
- **完全かけ放題オプション(スーパーだれとでも定額)**は継続(+1,870円)
→ 電話をたくさん使う人には別料金での対策が必要。
4. 海外利用・特典が強化
- 海外データ通信 2GB/月 無料(対象国のみ)
- PayPayカード利用者には「データ容量追加プレゼント」キャンペーン(今後開始)
→ 海外出張・旅行者にとっては地味にありがたい変更。
5. 割引の併用で“激安”に
- おうち割 光セット(−1,650円)
- PayPayカード割(−187円)
→ この2つが併用できれば、Sプランが月額858円に。
■ 専門家・ユーザーはどう見た?体験談と一次情報から読み解く「落とし穴」
● 専門家①:ケータイWatchの分析
- 「実質値上げ+付加価値型」と指摘
- 高速通信品質+くりこし+海外対応など、格安SIMとは違う立ち位置を強化
- “PayPay経済圏向けの最適化”が強く打ち出されているとも評価
● 専門家②:SIMラボの警告
- 「割引を受けられない人にとってはむしろ改悪」と明言
- 家族がいない、固定回線がない、PayPayを使っていないユーザーには不利
- 同じ容量でも他社の方が安いケースがあることを指摘
● ユーザー①:2回線保持の現役利用者(simlabo)
- 「割引が適用できれば旧プランと同等以下の価格で、データ容量が増えるなら変更する」と即決。
- 逆に、「割引条件に当てはまらない人はプラン移行しない方が得」とも。
● ユーザー②:高齢の親用に契約中(rokemoba)
- 「音声通話とちょっとしたLINE程度しか使わない親に、5GBは不要。値上げだけが目立つ」と否定的。
- 通話オプションの10分→5分短縮にも不満あり。
■ 考察──誰にとって「お得」なのか?5つのパターンで仕分ける
「値上げなのにお得になるの?」と混乱してしまう方のために、具体的な利用スタイル別に仕分けしてみましょう。
✅ お得な人
- 家族でワイモバイルを使っている(家族割)
- PayPayカードを使っている or 作る予定がある
- 自宅にソフトバンク光を導入している
- データ使用量が中〜大容量(月15GB以上)
- 海外出張・旅行が多い人(2GB無料対応)
→ 上記のうち3つ以上当てはまる方は、ほぼ間違いなく乗り換えた方が得です。
❌ 損になる可能性が高い人
- 単身で暮らしていて家族割が使えない
- PayPayカードを使っていない(作る予定もない)
- スマホは月3〜4GBで十分(旧Sプランの方が安い)
- 電話をよくかけるが、通話定額が分かりづらい
- 格安SIM(IIJmio, mineoなど)と比較してコスパ重視の人
→ この条件に複数当てはまる方は、旧プランの継続 or 格安SIMへの移行を検討した方が良いでしょう。
■ まとめ:割引を“活かせる人”にとっては、非常に強力なプラン
「シンプル3」は、単なる値上げではありません。**割引・連携・経済圏をフル活用する前提で設計された“選抜制お得プラン”**です。
📌 最後に重要なポイント:
- ✅ 割引が効くか**“公式サイトのシミュレーター”**で確認
- ✅ 固定回線・クレカなど、連携サービスの見直しもセットで
- ✅ 現プランからの移行は「自動ではない」ので自己判断が必要
- ✅ 他社プランと月額換算で比較表を作ると見えてくる
